ヤフオク!のカメラオークション(転売ビジネス)に注意!!!

ヤフオクの【カメラ&交換レンズ】カテゴリにおいて行われている詐欺まがいの出品を注意喚起します。

まずは最初の話

もともとこのカメラ転売の根幹にもひとつの利はありました。それは中古屋の店頭で入手できるお買い得品や希少品を一般の客として購入し、オークションに出品することで(*1)、気軽に有名カメラ店に行けない地方の方たちや、いますぐ商品を買いたい層の購入欲求に応えるというものです。

これを行うにはライティングにお金を掛けることが重要で、その精密な商品画像は多くの購入者の不安を取り除き、実物以上に綺麗に見える印象の良さはオークションでの落札価格を上げるという相乗効果がありました。ところが、そうはいっても明確な傷や破損個所などは誤魔化しが効きませんし、仕入れが店舗購入ですからいつも利益が上がるとは限りません。さらに、見た目とは別の機械的コンディションも入札に関わる重大な問題として常に無視できません。


そこで落札価格のばらつきを無くし、一定の収入を得るためにはどうしたらいいのか?

――詐欺まがい転売の始まりです。


情報商材に関わる転売屋が今よりももっと傍若無人多数であった2012年初頭(*2)、年配の方と思わしき落札者の付けた無念の評価がいまでも心に残っています。「人を騙すという行為をここまで徹底してやるか。日本人は戦後の誇り高き魂を失い、最低な民族にまで落ちぶれてしまった」

信頼と安心の業者ですと何から何まで嘘で塗り固め、商品説明に付加される注意書きは不具合品を売る前提のクレーム対策、お人よしで上品な写真趣味の人間には表向きの顔さえ良くしていけば何とでもやりこめられる。

これが今現在のヤフオクを埋め尽くす悪質転売屋の正体です。


*1 インターネットに掲載されない商品の中に意外と掘り出しものがあったりします。ただし、一般の社会人がこれを実践しても時給換算で割に合わないというのは、オークションの売る側の面倒を理解している方なら常識。

*2 半ジャンクでも極上美品、カメラやレンズは遠慮なく塗りたくり、吊り上げは履歴を見れば一発で分かるほど臆面もなく常習、明確な不具合があっても返品には応えないなどの悪質極まる出品者たちが、一定の販売方法を共有しながら増殖している異常事態がこのサイトを立ち上げることになった直接のきっかけです。しかも、当の出品者たちはこれを儲かるビジネスと称してノウハウの販売、指導に力を入れているわけですから、カメラ趣味の人たちの怒りが燃え上がったのも無理はありません。(今現在、そういった酷い評価を目にすることが少ないのは、吊り上げによる停止処分、あるいは悪い評価が積み上がったため新規IDに移行したからです。)


FAQ

専門店での検査、軽整備済みを常に謳ってるけど、これってどういうこと?
単なる中古カメラ店購入の言い換えに過ぎず、軽整備に関しては証明書類がない限りクリーニング等の拡大解釈です。よくある宣伝文句「数ヶ月の保障付き」を加えてひとまとめにすると、その実態は「中古カメラ屋で購入した品なので動作に問題ないはずです。しかし、クレーム時に不利になるので保証書は渡しません。口約束です」ということです。

上記の文章はあまりにもテンプレート化されているので、品物の出所も構わずに宣伝文句として利用されている可能性もあります。

商品写真が素人とはとても思えないんだけど?
単純な白バックの商品撮影は、固定された機材とセッティングでほぼ決まります。つまり、その二つのノウハウが転売ビジネスの柱として売られているということです。

商品説明にすごく細かい薀蓄やら派手な宣伝があるんだけど?
ほとんどがネット情報からの切り貼りで、その一文をGoogle検索へかけるとかなりの確立で元記事が見つかります。一方、性能に対する売り文句は無責任な誇張ばかりで、「○○と呼ばれるレンズ」などのエピソードは、例えどんなにマイナーで信憑性がなかろうともそれが常識であるかのように徹底的に宣伝します。

これらは第三者からの干渉を受けることなく、その場限りで終わるオークションならではの手口といえます。

「機関」ってカメラ用語じゃないの?
カメラ用語ではありません。おそらく、中古車販売から応用したのでしょう。特定の部位ではなく「機関」でひとまとめにしてしまえば知識も経験も必要なく、後のトラブル時にいくらでも言い逃れができます。先に挙げた「軽整備」もそうですが、修正塗装がありがたいはずなどと思い込む彼らのオークションは車をイメージすると理解できる部分が多いです。

「新品級」や「光学極上 」など、商品のランク付けが造語ばかりなんだけど?
これも既存の言葉を使わないことで言い逃れの余地を作るためと思われます。特に「極上」とだけ書いてある場合には、必ずしも商品状態を示す極上ではないということに注意してください。

防湿ケースで保管され、大切にメンテナンスされているという一文が多くの出品物に出てくるけど本当?
より一般的な名称の「防湿庫」ではなく、曖昧な「防湿ケース」という言葉を選ぶところが彼らの文脈どおりです。保管状態については他者には確かめようのないことですが、カメラという分野で個人のメンテナンスなどは存在しませんので(せいぜい軽い清掃程度)、全体として従来どおりのなりふり構わない過剰な宣伝文句と捉えた方が正しいでしょう。現実的な話としては、機材の持ち主でない転売屋がわずかな在庫期間に防湿庫を使おうが使うまいが、商品のコンディションに変化はないといえます。

類似例)「一律送料には保管費用、保険料などがかかっておりますので〜」「前オーナー様によって大切にメンテナンスされていたようで〜」

実際に落札したら、入金確認前に素早く完璧な梱包で送ってくれたけど?
彼らの営業努力は顧客獲得の意味合いも当然ありますが、本当の目的はクレーム発生を見越した事前の印象操作です。完璧な梱包といえば聞こえがいいですが、むしろそれができるだけの送料を払っていることを忘れてはなりません。

平日終了で不利なはずなのに、なんで出品期間が3〜4日なの?
入札額が低ければ何度でも終了直前に取り消すからです。その他の理由としては、1円出品、注目のオークションの設定により自動的に商品が目立つこと、また商売として回転率を上げたいという思惑があるからです。

いちいち取り消しの手間を掛けるのに、なんで最低落札価格を設定せず1円オークションにするの?
多数の入札者が競り合うことで、時に高額落札になるという1円オークションのメリットだけを受領したいからです。最低落札価格を設定しないのは、安値落札の可能性を匂わせるための騙しです。この二点が彼らのビジネスの生命線であり、いかに苦しい転売手法であるかということを物語っています。

吊り上げって本当にあるの?
複数の出品者でID停止が確認され、その入札履歴の中で吊り上げIDも同時に停止となっています。一般の方の入札にも様々なケースがあるので安易に吊り上げの判定はできませんが、落札されたオークションのその後を観察していると、出品者の自作自演が浮かび上がってくることが多いです。

出品者IDが専門業者を匂わすのに、やたら素人みたいな間違いが見られるんだけど?
成功事例は徹底的に模倣すべしということで、「camera」というキーワードをIDに使い入札検討者に安心を誤解させる手法が広められています。この中には、既存の販売店や通販ショップの名前をわざとIDで模している出品者もいるようです。

いろいろ難癖付けてるけど、結果として出品者の評価は非常に良いばかりなんだけど?
彼らの客観的評価は個々に任せますが、特徴的なのは誠実と信頼を売りとする出品者ならありえないような不具合や傷隠しが悪い評価や「どちらでもない」で暴露されていることです。評価数の割合としては極小といえますが、その内容の非常識さは彼らを要注意出品者と見るのに十分な理由となっています。

確かに酷い不良隠しで返品があるみたいだけど、評価が「どちらでもない」って変じゃない?
全額返金の条件として評価の変更を迫るからです。初期不良でも手数料を取るなど山ほど表記してある注意書きを自衛手段とし、彼らはあくまで「返品を受け入れてあげる良い出品者」という立場を崩しません。

あるいは、嘘八百を並び立てて偶然の事故とばかりに平謝りし、自分自身の評判を守ることを優先する者も最近ではいるようです。

初心者の方へ 彼らの常識=非常識、捏造と嘘

× 自己紹介: 当方は世界中に太いパイプを持っており、日本ではなかなか手に入りにくい品物でも専属バイヤーによる買い付けが可能です。また国内にも幅広いコネクションがありますので、お探しの物がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
物は言いようという好例です。趣味人であれば出品ページと合わせて一発で見抜ける嘘ですが、何の知識も経験もない素人が転売品を売り抜くにはこのような誇大広告をするしかないのでしょう。

※世界中の太いパイプ、専属バイヤー = eBayや海外通販
※国内のコネクション = 通っている中古カメラ店、楽天オークションやヤフーの別IDによる仕入れ

× 自己紹介: 当方はこれまでの長い中古カメラの取り扱い経験を活かして、信用・安心・迅速・丁寧と誠心誠意をモットーに取り組んでいます。オークションを通して様々な方との出会いがあり、素敵な日々を過ごさせて頂いています♪ 今後とも商品は拡充していきますので、是非チェックしてみてくださいね!!(●^o^●)
転売屋の手口、その二です。カメラ店の持つマニアックで硬い雰囲気をわざと外し、一般の方がとっつきやすい雰囲気を作り出します。これが行き過ぎると、専門業者で安心といいながら「皆さんの方が詳しいのでいろいろ至らないこともあると思いますが」などの意味不明な説明文を生み出します。

× 皆様のおかげで「信頼の証」出品マスター○○を頂きました!
出品マスターの高ランク取得条件は第一に落札総額であり、ヤフーにとっての良い顧客であることを示しているだけです。
http://special.auctions.yahoo.co.jp/html/seller_program/guide/criteria_rank.html

× 限定1本限り、次の入荷の予定はありませんのでお早めにお買い求めください!
中古品で1本限りは当たり前で、「これを逃したら次がない」というような物はごくわずかです。買っては手放し、買っては手放しと延々と品物が回っていくのがオークションであり、焦って高額落札をする必要はまったくありません。

× 今回はうれしい元箱含む付属品完備です!
転売屋の付属品完備は、出品物の商品価値を高めるための寄せ集めであることが多いです。もちろん、付属品に欠けがないのは購入者にとって助かることですが、コンディションのばらつきや非純正品混入の可能性もあるので鵜呑みにしてはいけません。

× 初心者の方、必見のデジタル一眼レフ入門機 Wズームセットです!
フィルム時代ならともかく、今時のズームセットはボディと同世代の純正品が付いているのが当たり前です。ところがこの種の転売屋はなりふり構わないので、買取で値が付かないような古いレンズやレンズメーカー製などを素知らぬふりをして紛れ込ませます。(自称親切丁寧な転売屋は型番のみ表記し、入札の値が下がるような説明は一切省きます。)

特に、片方のレンズだけ手振れ補正がない、APS-Cの1.5倍を無視しているので広角側が使えないなどのセットはザラで、このような販売手法は良識あるカメラ店で行われることはありません。

× 機関絶好調です!
カメラは撮影の道具であり、精度が出ているのが当たり前です。好不調で語られるような物ではありません。かといって、検査機器を持たない一般の人間に精度の証明は難しく、実写を確認している機材の持ち主であっても、この点は微妙なニュアンスに留めるでしょう。つまり、彼らがいかに軽薄で無知な宣伝をしているか、ということです。言うまでもありませんが、近年のデジタルカメラは厳密な機材チェックが容易ですので、この限りではありません。

× 専門店と当方で入念にダブルチェックしました。
専門店=中古カメラ屋はともかく、彼らのチェックはとりあえず動けば良しといった程度です。たくさんの取引実績のある出品者が入念にチェックとは言いながらも、見落としや個人の主観を盾にする時点で説得力ゼロです。本来、「品物の評価は当方の主観です」といった文面はクレーマー対策のはずですが、彼らの場合には状態詐欺を前提とした誤魔化しとして利用されています。

× わずかなスレキズのみで、目立つアタリやヘコミは見られない極上品です。
わずかなスレキズがあった時点で極上どころか、美品でもありません。ただし、カメラが戦前、戦後くらいまで古くなると、その辺りの評価は多少緩くなるかもしれません。このように「○○という問題がありますが、極上品です」という破綻した論法は彼らの常套句であり、軽々しく真に受けると失敗します。

× 光学極上です!
また造語なのは無視しますが、光学系が綺麗だからといって精度が出ているとは限りません。内部へのショックを示す外観の傷、アタリは? マウントの消耗度合いは? 中古市場で美品が持てはやされるのは、綺麗だから気持ちがいいということよりも、綺麗であれば新品時の性能が維持されているはずという期待からです。つまり、本当の中古美品は外観と性能が両立している物となります。

× 前オーナーがとても大切にされていたのか、スレ等は綺麗にリタッチされております。
写真写りを良くし、落札価格を上げるためだけに転売屋自身が塗りを行っています。その証拠にデジタル、フィルムカメラ問わず、リタッチ、タッチアップが登場するのは彼らのオークションだけです。また、ここに書くのは憚られますが、時にはさらに酷い行為が何の躊躇もなく行われているようです。

× 初期不良は商品到着後3日以内にご連絡をお願い致します。
フィルムカメラで3日以内の撮影確認は難しく、名目だけの初期不良対応となっています。また、初期不良(運送事故含む)の返品時にも手数料を要求する出品者も存在し、その際の注意書きを隠すように分けて書く悪質な例もあります。

× 保証付きの商品に関しましては、メーカーサービスセンター、当社の提携先専門業者にて修理対応致します。
提携先業者などありません。元が中古カメラ屋の保障であるために、落札者→出品者→購入元の中古カメラ屋→メーカー及び修理業者と、余計な手間を掛けて渡っていくだけです。

× 「思っていた物とは違った」というお客様都合の返品も○千円で受け付けます。
商品写真や説明が適切であれば不要なサービスで、現実には落札者から状態表記の嘘を指摘された際の自衛手段となっています。以下は注意書きに見られる返品不可の条件ですが、専門の業者を名乗るのであれば、そのほとんどが出品前に確認できる項目ばかりです。

※汚れ ベタつき 傷 微細なクモリ、カビ バルサム切れ
※ピント誤差 小ガタ ボタンの緩み レンズ解像度
※動作速度 動作音 巻き上げやズームの感触 光学系の見え
※個人の感覚に類するもの

× 発売後、多くの年数の経過した中古カメラは千差万別のコンディションとなっており、写りに影響のない汚れや傷もあるかもしれません。また新品当時のような完璧な動作を望む方には調整、オーバーホール等が必要になることをご了解ください。
千差万別のコンディションを適切に一定の基準で評価するのが専門業者の経験とスキルであり、頑丈なカメラ(レンズ)というジャンルで調整やオーバーホールが必要な固体はただの「難あり品」です。

× 商品の状態に見落としがあった場合には、1円または格安の出品ということでご納得頂ける方のみ、ご入札をお願い致します。

当方の出品物は一般のカメラ専門店よりお安い値段でご提供しておりますので、全国の有名カメラ店などと同等のサービス、商品をお求めの方はあらかじめご遠慮ください。
格安の落札が起こらないようにオークションが操作されているので、これも都合のいい言い訳です。仮に安値で落札できた場合には、それが彼らにとって利益の出る売値だったということです。

× 高額な一律送料には箱代、人件費、保管費用、保険料などが含まれています。サービスの質を落とさない為にも何卒ご理解をお願い申し上げます。
適切な仕入れ方法を持たない転売屋が適当な名目を付けて少しでも周辺の経費を回収しようとしているだけです。

× 入札をされる方は、このページに記載されている全てにご承諾頂いたものとみなします。
不正確で紛らわしい説明、不良箇所を隠そうとするような写真がある場合には、落札者は不正出品に対する正当な要求をする権利があります。

参考:Yahoo!オークション - 法律相談室 - ノークレーム・ノーリターンの謎
http://auction.yahoo.co.jp/legal/001/question/
http://auction.yahoo.co.jp/legal/001/details/

× それでは、写真撮影を楽しみながらカメラとレンズを末永く可愛がってくれるあなたの落札をお待ちしております!
とても印象のいい文句ですが、品物のコンディションを正確に記載しない転売屋が口にしていい言葉ではありません。このように、「利益第一主義ではなく、お客様の豊かな写真趣味の一助となりたい」というクドイくらいの主張は詐欺まがい転売屋の基本となっています。なぜなら、裏のある人間ほど自分の身綺麗さを声高に宣伝するということです。

当サイトの最下段のアンケートに興味深い投稿があったので引用します

2014-04-21 02:16:47
60年前のカメラをよく買うのですが、売る方に完璧な状態をもとめていませんね。
美品とか書いてありますがまあ、動かない前提で自分は、購入しメンテナンスはほかにだしてますよ。
また自分でもやりますね。それが楽しいですよ。
シャッターが巻けなかったりはザラですよ。
レンズが淀んでいたりでもそれは、売主さんがわざとやってるわけじゃないからいいと思いますね。
どこからかで買ってきて転売している人もいるでしょうが、探す手間が掛からないのでありがたいですよ。

はっきり言って、これは売る側の詭弁そのもので、巧妙に(?)論点がずらされていますので解説してみます。


「売る方に完璧な状態をもとめていませんね」
※出品する側の状態詐称を問題としているのに、中古一般の不満に論点をすり替えている。

「美品とか書いてありますがまあ、動かない前提で」
※綺麗か否かと、動く動かないは別次元の話。「完動品とか書いてありますがまあ、動かない前提で」と正しく書いてしまうと売主が嘘を付いている前提になってしまうので、悪質転売屋を擁護する立場としてはこうねじ曲げざるを得なかったわけです。

「売主さんがわざとやってるわけじゃないから」
※出品する側の状態詐称を問題としているのに、その不良は誰のせいか?というおかしな論理で出品者を擁護。


この投稿文では、オークションの落札は最初から修理前提と言わんばかりに出品者の説明責任を問題としていません。さらに、「転売している人もいるでしょうが、探す手間が掛からないのでありがたい」と的はずれな理屈で締めているので、これは売り手そのものの歪んだ文章か、百歩譲って、このサイトを読んでいない人物からの投稿と考えるのが妥当でしょう。
これを当サイトが意識する“公平な視点”から修正を行ったのが以下となります。比較してみてください。

【サイト作成者が修正】
60年前のカメラをよく買うのですが、なかなか完璧な状態はありませんね。
美品とか書いてありますがまあ、動作については適切な説明が欲しいです。
自分は、購入しメンテナンスはほかにだしてますよ。
また自分でもやりますね。それが楽しいですよ。
シャッターが巻けなかったりはジャンク扱いならザラですよ。
レンズが淀んでいたりでもそれは、確認できる範囲できちんと明記すべきだと思いますね
どこからかで買ってきて転売している人もいるでしょうが、適切な説明があるなら探す手間が掛からないのでありがたいですよ。

現在の動きと今後の予測

さすがに同業者が増え過ぎたために、オークションのおかしな動きに気づき始める人たちも増え、取り消し連発などの不正行為や説明文の詭弁に静かな反発が起こっているようです。そうした雰囲気を感じ取ってか、転売屋たちの間でも様々な工夫を凝らす者も出始め、ここで指摘する数々の馬脚を隠そうとする動きもはっきりと見えてきました。

カメラカテゴリー全体の現状としては、悪評も気にせず詐欺まがい、詐欺行為そのままを突き進む出品者、そこから多少修正を加える者、ネット通販のような賑やかな装飾で店舗があるかのように見せかける者、ある時を境に突然専門店のフリをし始めるリサイクルショップなど、混迷を極めています。恐ろしいのが、この自称専門業者のほぼすべての人間がカメラについて素人で、写真趣味に関する知識も興味も敬意もないという事実です。(だから、カメラ愛好家たちからすればありえないことを平気で行うわけで、その“ありえないこと”をお客様のためだと教えこむのがこの売り方を指導する側なのです。)


方やそのような動きの中で、この転売手法を売る側はさらなる宣伝の強化、カメラ販売のポータルサイトの企画、正式に事業者としてカメラ取り扱いの開始、オークションで使うマニア好みの製品説明を対価ありで募集をかけるなど、より一般の世界へと進出しようとしています。(※さすがに元からの販売姿勢が反社会的であるために、多方面でのカメラ商売は苦戦を強いられているようです。)

例え明るい世界へ出ようとも彼らの目的は徹底的に儲けることで、多少の損をしようとも正しい商売をしてカメラの中古文化を支えようなどという気は毛頭ありません。老舗ではない(老舗を装う)カメラの販売サイトを見て、何か変だと思ったらこの記事を思い出してください。今後、彼らのやり方はどんどんとカメラを知らない人間の間に浸透し、それが珍しくないと言えるまでに大きくなるかもしれません。

すでにその兆しはあります。お気をつけください。




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